ED(勃起不全)

ED(勃起不全)

ED(勃起不全)

ED(勃起不全)について

ED(Erectile Dysfunction)とは、「勃起しない、または勃起が持続しないために満足な性交ができない状態」のことを言います。
「完全に勃起できない」
ことだけを指すわけではなく、
「勃起に時間がかかる」
「途中で萎えてしまう」
「満足のいく性行為ができない」
と感じる人は、いずれもEDの疑いがあります。

成人男性の4人に1人がED

EDは年齢を重ねるごとに誰もがなり得る症状で、成人男性の4人に1人、50代以上の男性では2人に1人もの人が、EDを有すると言われます。
そこには、糖尿病などの基礎疾患が関与しているケースが少なくありません(健康な人と比べ、糖尿病の男性がEDを起こす確率は2~3倍高くなると言われます)。
前立腺疾患を治療した後のEDも増えています。
また、近年は若年者の間にも、ストレスなどの精神的な原因からEDに悩むようになる方が少なからず見受けられます。

ED治療薬

現在、ED治療には良い薬(勃起を促す補助薬)がいろいろ開発されています(バイアグラ、レビトラ、シアリス、シルデナフィルなど)。
ご要望も考慮しながら、個々の患者様に最も適した薬を処方いたします。

バイアグラ

バイアグラは、世界で初めて認可されたED治療薬です。
1998年に米国ファイザー社から発売され、その翌年の1999年に勃起不全の医療用治療薬として日本で認可されました。
有効成分はシルデナフィルという物質で、この成分の含有量の違いから25mg錠と50mg錠の二種類があります。
錠剤の形状は、青いひし形です。
この薬に続いて、レビトラ、シアリスと、次々に新しい薬が開発・発売されてきましたが、知名度、利用者数ともに、バイアグラはまだまだ他に抜きん出ています。
そうした実績があるだけに、一番信頼度が高いと言えるでしょう。
(処方は院外処方のみですので、上記診察料(処方箋料込み)となります。薬価は薬局によります。)

レビトラ

レビトラは、世界で2番目に生まれたED治療薬で、2003年にドイツのバイエル社から発売されました。
日本では2004年に認可され、同年6月に5mg錠と10mg錠の発売が開始され、少し遅れて20mg錠が2007年7月に発売されました。
錠剤の形状は、オレンジ色をした丸形です。
バイアグラとの大きな違いは「食事の影響を受けにくい」ところでしょう。
ただし、レビトラの説明書には「標準的な食事の影響が無い」と記されており、「総エネルギーに占める脂肪の割合が30%」という補足が付いています。
男性の標準的食事のエネルギー量とされる700kcalまで、しかもそのうち脂肪の占める割合が30%までなら大丈夫ということです。
また、バイアグラでは思うような効きめを感じることができなかった人が、レビトラを試してみたら効果が実感できたというケースも少なくないようですので、バイアグラをうまく補助してくれる薬とも言えるでしょう。
(処方は院外処方のみですので、上記診察料(処方箋料込み)となります。薬価は薬局によります。)

シアリス

シアリスは、米国のイーライリリー社が開発した世界で3番目のED治療薬です。
シアリスは2003年に米国で販売され、日本では2007年に厚生労働省により認可を受けて製造・販売されています。
5mg錠、10mg錠、20mg錠の3種類があります。
錠剤の形状は、黄色い涙形をしています。
シアリスはED治療薬として、バイアグラやレビトラよりも後に開発されたがゆえに、それだけ改良が重ねられています。
そのためシアリスは、それまでのED治療薬であるバイアグラやレビトラには見られない優秀性を備えています。
例えば、シアリスは“ウィークエンドピル”の異名をもっていますが、それはシアリスを服用すると効果の継続時間が最大36時間あり、土曜日の夕方に服用したら、月曜日の朝まで効果が期待できることに由来しています。
バイアグラやレビトラが5時間程度であるのに比べて、シアリスはそれらよりもずっと長く、最大36時間の効果持続時間を誇っているのです。
タイミングを気にしなくて良いので、自然に過ごすことができ、使用された方にも好評です。

ジェネリック医薬品も発売されており、院内処方のご用意があります。

タダラフィル10mg 1錠1,210円
タダラフィル20mg 1錠1,320円
診察料込み / 価格は全て税込価格です

先発品希望の場合は院外処方となり、上記診察料(処方箋料込み)となります。
薬価は薬局によります。

副作用・リスクについて

これらの薬剤はもともと、肺高血圧症の治療目的で開発されてきた経緯からも、循環器系の疾患がある場合には注意が必要です。
狭心症などで、ニトログリセリン系統の薬剤を使っている方は、血圧低下の恐れがありますので、決して一緒に使用しないでください。
また、肺高血圧症治療中の方も併用出来ないお薬があります。
その他、高血圧・低血圧で治療中の方の使用は医師にご相談ください。
持病の状況によってはご使用いただけないことがあります。
また、薬剤の使用により、急激な視力低下が現れる場合、4時間以上の勃起が続く場合などはすぐに医師に連絡し受診することが必要です。
また、崔媚薬ではありませんので、服用しても、性的刺激を受けなかった場合には効果はありません。
性感染症を防ぐ効果はありませんので、別途感染症対策をお願いします。

以下のようなED症状はご相談ください

  • 短時間、もしくは途中で萎えてしまう
  • 満足のいく性行為ができない
  • 勃起時の硬さがやわらかくなった
  • 一度萎えてしまうと、再度の勃起が難しい
  • 勃起に時間がかかる
  • 全く勃起しない

など